テクニックの前に基本から
1学期の評定を見ながら生徒と随時面談をしている夏期特訓です。
生徒ごとに今の問題点を洗い出して話していますが、結局のところ普段の指導にどれだけ忠実に動いているかが結果に出ています。
学習量を十分に確保すること。
速さを意識して行動すること。
読む・書く・〇をつけるなどの学習の基本動作を丁寧に行うこと。
そういうところが出来ていない結果として、不甲斐ない答案・評定になっているだけです。
テクニックだなんだという話が出来るのは、これらが多少なりとも形になってからです。
例えば文字式を用いた不等式で、不等号の向きを間違う生徒がいます。
自分が不等号の向きを間違えることがあると覚えておけば、あとはその対策を確保すればよいです。
ただのミスだから、と考えていては学力向上は来世に期待するしかありません。
自分がミスすると理解した上で、3秒確認に使いましょう。
と言っても大したことはありません。
計算前と計算後の不等式の文字部分に、同じ数を代入して確認することです。
計算前の式に代入して成立する数に見当をつけたら、その数を計算後の式にも代入します。
代入したものが成立すれば、不等号の向きというミスは防げていると分かります。
ただ、このようなものはしょせん小手先です。
そこを目当てにするのではなく、根本の部分での学習姿勢を正すのです。