過剰に出題(出題者)に適応しない
昨日の記事の続きです。
昨日の最後に「本当の90点」という話を書きました。
定期テストの点数が90点を超えていたとしても、県相・県立相模原高校のような上位高校進学に相応しい90点なのかどうかということです。
より詳しく言えば、テストに向けたその学習が、県立高校入試に備えた学力を伸ばしているものかどうかということです。
例えば、定期テストの点数を上げようということを考えて「学校の定期テストの過去問」を熱心に学習するとします。
どの学校の・どの先生のというところまで念入りに考えて過去問を解き、対策するわけです。
そうすることでその先生が作問した問題の類似問題(ごく稀にそのまま同じ問題)が出題されれば、定期テストの点数がぐんと良くなります。
こうやって90点を超えることも可能です。
そしてそれを是とする考え方もまたあります。
これは果たして県立高校入試や大学入試で通用する学習方法でしょうか。
大学入試でも過去問を使った演習自体は有効です。
しかしそれは特定の先生が作った問題に焦点を当てた学習とは違いますよね。
その学校の出題レベルや傾向に自分がどのぐらい対応できるのかを、10年20年分の過去問でも手に入ればアタックしてみるようなものですから。
類似の問題が出ることを期待してのものではないはずです。
過剰に出題(まして出題者)に適応して高得点を目指すのではなく、基礎基本を徹底的に身に着けてどんな問題でも解けるようになる状態を目指しましょう。
そのような学習の結果として、高得点をとってしまうのが良いテスト勉強です。