上位7%に相応しい学習をしよう(まずは量から)
昨日の記事の続きです。
子供の学力を上げていくのは長期的な視野に立った行動であるという話を書きました。
これは話を限れば、そもそも学習の総量を増やしていくという側面があります。
良質なインプットをごく少量行えばあとは大丈夫、というのが通るような生徒はほとんどいないのが実際のところです。
学年上位2%に食い込むような生徒は、ほとんどの生徒が太刀打ちできない圧倒的なインプットとアウトプットでその脳内世界を構築しています。
県相・県立相模原高校合格レベルとしては公立中学校の上位7%が目安となります。
この層でも、相当量のインプットとアウトプットがなされています。
ものすごく雑に言い切ってしまえば、「めちゃくちゃ頭を使って賢くなったから県立相模原高校に合格した」という身もふたもない話なんです。
生徒の学力が低い原因なんて、「頭を使わずに生きてきた結果」以外のことはほとんどありません。
やってないのに賢くなっているわけがないです。
大した量をやりもしない、その上ほとんど受け身でしか学習の場にいない人間が賢くなるわけがありませんよね。
その意味で言えば、親が最大にできることの一つは「賢くなることの価値づけを我が子に施す」ことです。
賢くなることに大きな価値を感じる子供は自分で学習する可能性が大いに増えます。
日々の学習をやらされるものと捉えるうちは、県立相模原高校には相応しくありません。
もちろん相模原弥栄高校や麻溝台高校だって同様です。
そもそも、やらされる程度の意識であれば大学進学など学費に見合いませんから。
であれば、大学進学を念頭に置いた高校に進学する必要もないはずです。
もっと倍率の低く入りやすい高校に進学してのんびり高校生活を謳歌するのも十分人生の価値の一つです。
自分が賢くなることが自分の人生と世界をどれだけ豊かにしていくかということを分かってもらのは、子供の基本的な価値観を作る最大要因である親御さんにしかできないことです。
そうやって親御さんが豊かな土壌を作っていただいた上にちょっと手入れをして子供達に花咲いてもらうのが、私の仕事です。
所詮は大地の大きな助けを借りている農民なのです。
由緒正しき農民の血筋である私はこのように思うのです。
まぁ実際には、血筋は農民とはいえ、両親も私も農業以外の仕事をしているわけですが(笑)
ともあれ、毎日コツコツやって大きな機会に備えるのだという姿勢は脈々と受け継がれています。
親御さんが子供達に賢くなる人生の価値観の土壌を用意していただければ、あとは私が子供達に学びの場を提供します。
その場で子供達に圧倒的に学んでもらいます。
青木学院では多くの塾生が時間無制限のコースで学習します。
そして受験学年では毎日一番遅い時間まで教室を利用しています。
その上で季節講習では100時間・200時間以上の学習をする生徒もいます。
彼女ら・彼らは「高校や大学に行かないと将来困るから」などとつまらない話はしません。
そんなつまらない価値観を子供に教え込んだのは誰でしょうか。
責任者に問いただす必要がある。
責任者はどこか。
(『四畳半神話大系」森見登美彦)
その大量の学習を通じて、私は生徒たちにいろいろな話をします。
それは教科書に載っている話の延長であり、無関係な話であります。
支離滅裂に延びる根っこのように聞こえる塾長との対話で、子供たちに生い茂る葉のように知識と価値観をどんどん伸ばしてもらいます。
そうやって仕込んだ塾長の(一見・一聴)無駄な話が、県立相模原高校などの上位高校で扱われる特色検査問題になどに対応できる能力の素地となります。
それは柔軟な価値観であり、根源を探す探究心であり、問題を探し出す観察眼であり、解決に向けて進む行動力です。
そして何より、万事を楽しもうとする心です。
そんなものが簡単に手に入るでしょうか?
簡単に手に入るならみんながそうなっているはずです。
県相・県立相模原高校に合格する上位7%に到達しているということは、やはり簡単なことばかりと触れ合っていたわけではないのです。