学校の定期テストを超えて演習してこそ県相に相応しい
今日の中3講義授業では、二次方程式の面白い問題について解説しました。
特に後半は学校の定期テストでは出ないような問題がターゲットとなりました。
何にでも枠というものはあります。
例えば学校の定期テストには、学校の授業で扱った内容がどの程度定着しているかを確認するという目的があります。
原則として、その目的の範囲内でしか問題は作られません。
稀に「100点を取らせないように」という意図のもとに奇問難問マンモス級珍問を出してくる先生もいます。
個人的には賛同しかねますが、そうしておかないと100点が増えてしまう!という先生のお考えなのでしょうか。
子供たちがみんなガンガンに学習しまくって学力を上げまくって学校の授業を理解しまくった結果として100点連発なら、先生の手腕も含めてとても良いことだとも言えますよね。
ともかく、定期テストには定期テストの枠というものがあるのです。
その枠のことだけ考えて学習することも一つの志向です。
しかし、枠にとらわれてしまえばそこの範囲内でしか育たないこともあり得ます。
ノミのサーカスという話があります。
ノミに芸を仕込むときに、最初はガラスの器にノミを閉じ込めて、その器を叩いてノミを驚かせるのだと言います。
驚いたノミは跳ね回りますが、ガラスの器で遮られて逃げられません。
そのうちのみは自分の力がその器の限界までしかないと錯覚します。
その後に、ノミに芸を仕込めばノミが逃げなくなる、というお話です。
子供たちを指導するときに枠にはめすぎるというのは、このノミのサーカスの話に似てしまいかねません。
塾長としては、枠を飛び越えていけるような力強い跳躍をできる生徒に育ってほしいものです。
ただ試験範囲をせせこましく身に着けるのではなく、ガンガン演習授業と質問で自分の力を高めた結果、学校のテストでも入試でも思うような特典が出来てしまう方がカッコよろしいというものです。
そういう伸び伸びとはぐくまれた学力を持った生徒こそが、県相のような上位高校に進学して伸び伸びと学習を重ねられることでしょう。
そのためにも、学校の定期テストの枠を超えた問題に取り組んでもらいたいものです。
ただしこれも、一定以上の学力が付いた生徒に限ります。
前学年までの学習内容がおろそかなままに難問に手を付けるのは阿呆のすることです。
まずは何より、基本第一です。