Failure is an option here. または未来のSpaceXへ。
民間企業初の有人宇宙飛行
「SpaceX」とは「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ」というアメリカの民間宇宙輸送会社のことです。
従来、ロケットやスペースシャトルなどを利用した宇宙輸送事業はアメリカのNASAなどに代表される国家事業として運営されてきました。
宇宙開発には巨額の予算が必要なものでしたから仕方がないことでした。
しかしそれが国家予算に与える影響も大きかったことから、アメリカでも宇宙開発事業の縮小がたびたびおこなわれるようになりました。
それを低コストで行えないかと考えたところから、SpaceXは始まります。
21世紀初頭に実際に輸送事業を行い始めたSpaceXは宇宙ステーションへの資材輸送などで実績を積み上げます。
そしてついに2020年5月30日に、民間企業として初の有人宇宙飛行に成功しました。
まさに歴史的偉業を成し遂げたと言っても過言ではありません。
SpaceXは一日にして成らず
しかし、この大成功の裏にあるのが数多くの失敗です。
この日の成功に至るまでに、SpaceXは数多くの失敗を重ねてきました。
世界トップレベルの技術者たちをもってしても、全戦全勝はあり得ません。
しかもこの失敗で失われた資源やお金、時間も膨大なものがあったはずです。
プライドが傷ついた日があったことでしょう。
悔しさに眠れなかった日があったことでしょう。
それでも、失敗の中から死に物狂いで改善点を洗い出し、成功するまで慎重にかつ大胆に進み続けたからこそ、今日の快挙に辿り着いたはずです。
「Failure is not an option.」=「失敗は(自分たちの選ぶ)選択肢ではない。」という言葉が「アポロ13」という映画にはありました。
それになぞらえて、上のツイートでは「Failure is an option.」=「失敗は(数多くある中の)一つの選択肢だ。」と言っているのでしょうか。
我々は失敗することがあります。
その失敗から何を学ぶか、そしてそれをどうのりこえるかが大事なのです。
失敗を恐れず、あるいは失敗を恐れながら進んでいこうではありませんか。
そういう道の先に、未来のSpaceXになる道があるのですから。