その遠吠えで満足か?
相模原市中央区矢部で数学を得意になってもらうための塾・青木学院です。
定期テストの答案チェックをしているときに、生徒が言いました。
「昔の出来事や人名を覚えても役に立たないから、社会はやる気が起きない」
良いですねぇ。
典型的な負け犬の遠吠えです。
「そう思ったんだな。それはそれで構わんよ。何を考えるかは君の自由だ」
塾長は答案を確認しながら生徒に言います。
「じゃあ一つ目の話。僕は小中高で学習した社会を君たちに指導することでお金がもらえてる。
ということは『役に立つ/立たない』ではなく、『役に立たせる人生を作る/作らない』だな」
早速の反撃に生徒は少し言葉が詰まります。
「二つ目。ところで僕は体育が苦手だった。
徒競走で平均までタイムが届かなかった。
でも、そのことについて全く悔しくないし、タイムを縮めたいともあまり思わなかった。
それはそれとして、足の速い人たちはかっこいいなぁと思って尊敬してた。
じゃあ、君は社会の点数を上げたいと思わないか?
この答案の点数で納得・満足か?」
「いえ、もっといい点数のほうが……」
「じゃあ、さっきの社会へのディスは、『酸っぱい葡萄』じゃないか。ダメだなぁ」
ここで童話の「酸っぱい葡萄」の話を手短に教えます。
「三つ目。そもそも社会の学力を上げれば進学する高校についてわがままが言えるようになる。
君が塾に来る理由のなんぼかはそこにあるんじゃなかったっけ?
これでも社会は役に立たないか?」
「いえ、そうじゃないです……」
ここで答案から目を上げて塾長は、生徒の目をじっと見ます。
「とまぁ、ここまでの三つはある意味どうでもよろしい。
本当は社会を勉強したらいい理由は別にある」
「何ですか?」
「それはやねぇ……」
ニヤリと笑って塾長がもう一つ話をしました。
テストの点数が悪いことはバツが悪いことです。
それでも、そのテストそのものの悪口を言うのは意味がないことがほとんどです。
シンプルに、自分がなりたい将来の自分を思い描いてそこへ進めばいいだけです。
今回が悪かったなら、「次勝てば良し」と思ってペンをとるだけなのです。