遅刻の数だけ物語が
相模原市中央区矢部で数学を得意になってもらうための塾・青木学院です。
定時に来る予定だった生徒が、15分ほど遅れてやって来ました。
入室してきた時にはちょうど別の生徒の質問対応中だったので、しばらく待ってもらいました。
質問対応を終えて、遅刻した生徒に顔を向けると、
「遅れてすみません。
家の鍵を忘れて学校に行ってしまって、帰宅したときに自宅に入れませんでした。
しばらく待っても誰も帰ってこなかったし、時計もなくて時間も分からなかったのでそのまま塾に来ました。
ワーク類が無いので、何か課題をください」
との申し出がありました。
なるほど、学校の制服のまま学校のカバンを背負っています。
「うん、分かった。知りたい情報は伝わったよ。
鍵を忘れたのは失敗だけど、そのあとの行動は順当にリカバリーできてると思うよ。
じゃあ今日は課題を上げるから、どこやろうかね」
と伝えて、昨日の授業で分かった弱点強化のために立体図形の演習を行うことにしました。
私たち人間は誰でも失敗します。
失敗が少ないに越したことはありませんが、大事なのは失敗した後です。
例えば今日の例で言うならば、遅刻そのものや鍵を忘れたことを責めません。
それが良くないことであることは、当人がもう知っている話です。
失敗後の行動を迅速にとれるようになる考え方はが身につけば、次に勝てる可能性が上がります。
テストの点数もその一例です。
良かったことをほめるのはもちろん意味があります。
しかし悪かったことについて不機嫌に怒ったところで子供が委縮するだけです。
それよりもこの次にどうするか、どうしたいか、何を望むかを話せば子供が次に勝てます。
漢字のコーナーで間違いが多かったことを責めても、たいして楽しい未来はありません。
「どうやって勉強した?」
「その結果がうまくいった?」
「じゃあ次はどうなりたい?」
「そのためにどうしたらいいと思う?」
「それはいつやろうか?」
こんな風に子供と一緒に話しながら答案を確認しています。
もちろんこういう行動は塾でやります。
お母さんたちは
「今回のテストの感想を教えて?」
「次の目標を教えて?」
「分かった。じゃあ次もお母さんはあなたに期待してます!」
と言ってあげてください。
お説教タイムを意図的に短くして、でもお母さんが子供の成績に関心を持って期待していることを伝えてあげてください。
期待される子供のほうが、伸びやすいですからね。
ちょっと焦る気持ちもあるでしょうが、そこは我慢の見せ所です。