連立方程式のミスを防ぐ手順
自分のミスのパターンを熟知し・意識し・克服することが計算力アップの近道です。
自分がミスしたものを覚えておけば、次には正解する可能性が上がります。
闇雲にミスを覚えるのは大変なので、抽象化・言語化できていればなおよいです。
連立方程式で言えば、加減法の符号ミスが代表的なポイントでしょう。
生徒たちのミスの典型の一つは、加減法で減法を選択して符号ミスするものです。
いくつか克服の手順はありますが、なるべく加法で解くように意識するのもその一つです。
加法で文字を減らすためには、異符号の係数を持っている文字に注目することになります。
いつでもはできませんが、なるべく異符号の文字の係数を揃えて加法で処理してみましょう。
ほとんどの生徒は加法と減法では加法のほうがミスが少ないです。
もちろん係数を揃えるのが大変な場合もあるので、いつでもそうすべきではありません。
ただ、自分のミスを減らすために問題の条件に応じた手順を組むことは大事です。
その手順を柔軟に運用することもまた、正解率を上げるために必要なことです。
連立方程式の加法減法を、いつでも上の式から下の式に行わなくてはいけないルールはありません。
存在しないルールをかってにこしらえても、正解率は上がりません。
しかし、平均点に届かない生徒の殆どは上の式から下の式を引くことにこだわります。
時にはその結果、残る係数が負になってしまいます。
負の係数を文字に残すことは、符号ミスの頻出ポイントです。
それを防ぐためには、なるべく正の係数を残せるように工夫することがポイントです。
残したい文字の係数が大きいものから小さいものを引けるように、減法の上下を配置しましょう。
このような工夫を意識して練習すれば、計算ミスは減ります。
あとは速度が上がるまで=考えないで解けるまで練習あるのみです。
計算力は筋力ですからね。