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学力が伸びない子供の会話はこれだ

 
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会話で分かる子供の伸びやすさ

子供の成長を見守って人生を過ごしています。

大人と違って子供は未完成です。

精神が未熟な状態から成熟していく様子をずっと見守っています。

そういう人生を送っていると、どういう子供が学力を伸ばすか/伸ばさないかが分かります。

特に分かりやすいのが会話でのチェックです。

主語・目的語を適切に使えない

日本語は使用習慣上、主語や目的語を省いて使われることも多いです。

主語や目的語を省いた会話は曖昧さを許すものになります。

そこが日本語の良さでもありますが、会話で頭を使わないことにもなります。

賢くなる子供は、主語や目的語を適切に使って会話することができます。

言わなくても分かるだろうという甘えた姿勢ではなく、適切な情報交換を望んでいます。

適切に主語・目的語を使うのは後で余分な会話をしなくてよくなる分、実は楽です。

無駄な聞き直しや確認を強いられる状況は会話のコストを上げてしまいます。

理由・予測を語れない

自分の行動や自分の未来について十分に語れる子供は賢くなります。

難しい話や壮大な話ができなくてはいけないということではないです。

自分が何を考えて何をして、その理由はなにか。

自分が何を考えて何をしていることで、どんな未来が予測できるか。

ごく近い過去やごく近い未来について適切に語れることです。

「お腹が空いたからおやつが食べたい」

「いま片付けないと怒られる」

そういうところから考えて会話できる子供は賢くなります。

具体と抽象を分けられない

自分が語っている・考えていることについての抽象をとれるかどうかは大事です。

抽象化するというのは、考えるべき要点を分かっているということです。

噛み合わない話をしてしまう子供は見るべきことを見られていません。

本人は考えているつもりがあっても、的を外している自覚がありません。

抽象化の逆の具体化についても同様です。

具体例を上げることができないのは、抽象をあてはめて考える習慣がないからです。

何と何をどのような共通点で捉えられるか、どう連想してもいいか。

そういう部分の思考・発話の訓練が不足しています。

定義から考えることができない生徒はここが弱点です。

会話が弱いから数学が弱い

これらのバーバル・コミュニケーション能力の低さは、ほぼそのまま数学の弱さです。

言語化をしていないことで文章も読めなくなります。

厳密に書いてあることを丁寧に読めなくなります。

主語述語の対応を取らずに読んでしまいます。

話の流れを読めないので、因果関係についての理解が深まりません。

いずれも「聞いて話す・読んで書く」という基本的な訓練の不足からくるものです。

この2つのうちでハードルの低い「聞いて話す」が下手なので、学力が伸びません。

だから生徒と話せば、学力が推定できるというわけです。

これは家庭での会話力育成に親がどれだけのカロリー・コストを割いてきたかが分かるとも言えます。

書いてあることを読まず、書いてないことを決めつけることになります。

そこを改善するためにも、僕は問題を挟んで生徒と対話をするわけです。

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