抽象化していけば楽に数学と向き合える
学年が上がるごとに学習内容が新しくなるのは当然です。
しかし、全てが新しい技術を必要としているのかといえばそうではありません。
例えば、高校1年生の数学では「三元一次方程式」を扱います。
3種類の文字=未知数がある連立方程式を解く問題です。
この問題に対面すると、途端に心を閉ざしてしまうのが数学が苦手な生徒です。
あたかもこれまで知らなかった謎の問題が現れた!と恐れてすくみます。
でも実際には、三元一次方程式は全く新規の学習内容ではありません。
新規ではあるのですが、高校1年生までに培った知識で対応可能だということです。
もちろんそれは中学2年生で学習する「連立方程式」です。
ここでの方程式は「二元一次方程式」です。
扱うのが2種類の文字=未知数です。
連立方程式を解くための「消去法」「代入法」を身につけて解く分野です。
これらの考え方は、何も二元一次方程式に限って使うものではありません。
三元一次方程式だろうが、二次方程式だろうがいつでも使える手法です。
使うべき手法だと強く言っても過言ではないです。
中学2年生の数学を多少なりとも身につけたレベルの生徒であれば、高校1年生の数学も全てを恐れなくていいです。
新しいものが出てきたように見えても、抽象化してみれば以前の知識である程度は対応できます。
そのためにも、普段の学習から内容を抽象化=言語化して捉える練習をしましょう。
何事であれ共通点を見つけて判断できれば、楽に学習ができるようになります。
もちろん、手抜きせずトレーニングすべき内容には惜しみなく時間を使いましょう。