大胆に手を動かす
学習を順調に進めるようになるためには「大胆さ」と「臆病さ」とをうまく付き合うことが大事です。
「大胆さ」とは「とりあえずやってみる」というぐらいのものです。
学習が下手な生徒は例外なく正解しようとします。
不正解であることを無駄に嫌います。
ちょっと解けないと感じると途端に手が止まります。
答えに自信がないとすぐに声を小さくしたり語尾をごまかしたりします。
テスト本番でさえそうなのですが、演習や問答などの学習中ならいくら間違えても何も減りません。
無論間違えてヘラヘラしたりしていてはいけません。
しかし、間違えた事実を受け止めて次に向けて改善すればそれで学習は一歩進んだことになります。
問題を解くときにも解き方がどうなどと小賢しいことを考えるのは後回しです。
問題文を注意深く読む、大事なところにチェックを入れる、グラフや図や表や具体例を書き並べる。
式を書いて考えてみる。
そういうふうにとりあえず頭と手を動かしてみましょう。
書いてみたらそれがいつでも正解というわけではありません。
でも、とりあえずやってみるという大胆さは大事なのです。
試行錯誤こそ学習の基本にして極意の一つですから。