割合も増減も日性からインプット
教科書内容を基礎基本として数学の学習は進みます。
基礎基本として身についているかどうかは、教科書の用語や概念を言語で説明したり、具体例をあげたりできるかどうかで確認します。
概念や言語による理解を抽象とし、その抽象と具体とをどれだけ行き来できるかが理解の指標の一つです。
具体をあげるためには具体をインプットしておく必要があります。
日常的に速さや割合に触れていれば、それらを概念として理解しやすくなります。
そして教科書で学習した内容が自分の生活と繋がっていることを実感できます。
これは速さに限ることではありません。
例えば概数概算の考え方でも言えます。
日頃から「おおざっぱに」ものごとを捉える習慣があれば、計算の時にもそれを使えます。
習慣になっていれば、意識せず、労力無少なく計算の際に概算ができます。
そうすれば計算ミスが見つかりやすくなります。
ある整数に1より大きい数をかけるともとの数より大きくなり、1より小さい数をかけると小さくなるということも無意識に確認できない生徒がいます。
日常的に分数小数に触れておけば、増減の具体例を蓄えられます。
蓄積された経験から、ジンワリ進んだ抽象化は無意識に処理できます。
そういうことの積み重ねでも、計算力は上がるものです。