方程式の文章題攻略例(速さ)
方程式の文章問題で躓く生徒は往々にして「何について立式するか」の把握が弱いです。
方程式はただの等式ですから、何と何が等しいのかを考えればおのずと立式に近づきます。
代表的な速さについての問題で考えれば、「速さ=速さ」「時間=時間」「道のり=道のり」の3通りがありえます。
問題文を読んでこの3通りのどれについて等しいと表現するかを考えましょう。
さらによくあるパターンで考えれば「時間+時間=時間」「道のり+道のり=道のり」という形が多いです。
これは、速さは足して計算する問題が作りにくいことが理由です。
それなりに例外があるので決めつけはいけませんが、まずはこれらについて考えてみましょう。
問題文で問われているのが道のりだとします。
この場合には道のりについて立式できることはあまりありません。
これは、そうすると問題が簡単すぎてしまうからです。
ですからこの場合にはまず「時間+時間=時間」で立式する可能性を考えます。
求める道のりを文字で置いて、「時間=道のり/速さ」を使って時間を表現してみましょう。
そのためのヒントが問題文に書かれているはずです。
おおむね「一部の時間+一部の時間=全体の時間」という形になりますから、まずはそれを探してみましょう。
そうすればどんな式を立てることになるかが分かります。
このように、立式をなんとなくやるのではなく「手順を言語化する」ということが大事です。
言語化することであいまいさから離れられます。
具体的な方針があれば、数学は必ず一歩出来るようになります。