暗記のコツ「分割しつつセットにしつつ」
暗記が苦手な生徒は、やみくもにやろうとしていることが多いです。
自分なりにどうしたらいいか、コツを探って方法を見直すことも大事です。
分割して覚える
例えば多くのものを一度に暗記しようとすると失敗することが多いです。
EU:欧州連合には27の国が加盟しています。
これを全部ひとまとめにして覚えようとすると、なかなか難しい人もいるわけです。
そういう時には、分割して覚えていきましょう。
何で分割してもいいのですが、例えば加盟年で考えてみましょう。
1958年:ベルギー・オランダ・ルクセンブルク・フランス・ドイツ・イタリア
1973年:デンマーク・アイルランド
1981年:ギリシャ
1986年:ポルトガル・スペイン
1995年:オーストリア・フィンランド・スウェーデン
2004年:キプロス・チェコ・エストニア・ハンガリー・ラトビア・リトアニア・マルタ・ポーランド・スロバキア
2007年:ブルガリア・ルーマニア
2013年:クロアチア
ばらつきは出てしまいますが、これを一つずつ潰していけば覚えるのが少し気楽になります。
「困難は分割せよ」というのは学習の基本です。
セットにしていく
そうはいっても、ここから覚えるのが苦手な人もいます。
そういう時には何かの理屈を考えてセットにしていくのも手です。
1958年は「ドイツ・フランス・イタリア」あたりは苦労しないでいけるでしょう。
それでも、残りの三か国で困る人もいます。
そんなときは「ベルギー・オランダ(ネーデルラント)・ルクセンブルク」は「ベネルクス三国」と呼ばれるというお話を覚えておけば、ここを突破できます。
独仏伊英のような強国に囲まれたベネルクス三国は、一体となって動いて自国を守るイメージですね。
その次の1973年組は「並みの出会い」というゴロでどうでしょう。
73年=並み、出会い=デ・アイというわけです。
1981年はギリシャ単独、1986年はお隣同士のポルトガルとスペイン、いずれも知名度の高い国でここは何とかできる人も多いでしょう。
1995年のは、「9時5時オフィス」などといけます。
能動的に頭を使うから覚えられる
このように、セットにしやすいものと語呂合わせなどで小さいグループを覚えていきましょう。
ある程度のサイズをひとまとめにすることで、要素が組み合わさって覚えやすく・思い出しやすくなります。
これらの工夫も、誰かに教わったものよりも自分で作ったもののほうが効果が高いですよ。
能動的に頭を使って分割やゴロを考えるという状態があるのですから。
コツコツ努力していきましょう。