やる気ではなく、0.1歩          
          
          
   
          
先日、外部の方との面談で質問されました。
「先生、県立相模原高校に合格したいんです。
でもまだ合格するためには学力が大分足りないのはよく分かっています。
勉強しなければいけないんですが、どうしてもやる気が出ずに勉強できない日があります。
そういう時はどうしたらいいんですか?」
実にありふれた苦悩というやつです。
県立相模原高校のところを相模原弥栄高校や麻溝台高校に。
早稲田・慶應・東京理科・明治・青山・立教・中央・法政・学習院大学に変える違いだけです。
僕もこの道で生きて四半世紀以上、答えは準備済みです。
「僕は勉強と言わず学習と言いますので、そちらに言葉を変えさせてもらいます。
その上で、学習できないときには、学習するんです」
ポカンとする生徒と、深く頷く保護者さんでした。
合格するために学習するというのは、結局そこにしかありません。
やる気があるからやる、というレベルで生きていれば大抵の大成長は起きません。
やる気などという定量化できないものに頼っている時点で、どうしてもテンポが遅れます。
ずっと言っていますが、本来やる気はやっている最中に感じるものです。
物理的に誰かに邪魔されて学習できないということは、ほぼありません。
学習の第一歩である「テキストを開く」「1行読む」「1問解く」「1つ覚える」をやらないだけです。
学習の第一歩の行動のために必要なカロリーを他の行動に使っているだけです。
そしてどの行動にカロリーを使うかは自分でコントロールできることです。
シンプルに自分の行動を選択・制御していないだけです。
大きなことをやろうとすると動きが止まります。
第一歩だけに集中してやり遂げれば大丈夫です。
0から100ではなく、0から1。
0から1が大変なら、0から0.1でもいいのです。