譲らないところは譲らない
人間は他者と生きています。
他者と自分との間には壁や溝が生まれることが日常です。
赤ちゃんはお母さんと自分を一体の存在として考えます。
赤ちゃんの望むことをお母さんが叶えていきます。
望むことを叶えられるのは、自分の手を扱うようなものですからね。
それが成長していくにしたがって、違う存在だと理解していきます。
お互いの望んでいること・やることが噛み合わない瞬間が出てきます。
これをどれだけ初期に親がコントロールできるかが、大事です。
想像してみれば分かるはずです。
学力が伸び悩んでいる子供ほど、「親の言うことを聞かなくて」という愚痴が出るはずです。
やるべき時には誰かの意見をちゃんと飲み込んで行動できる子供でなくなっています。
特定の先生の言うことは聞くが、それ以外は聞かないというのでは伸び悩みます。
テストで正解とされるのは「他者に要求された答案を書く」のがスタンダードです。
仕事も初級者のうちは指示にどれだけ応えられるかが土台になるはずです。
それなのに他者の指示を自分の感情で拒絶するようではいけません。
感情で拒絶した先に起きる不幸など目に見えています。
学習から逃げてなんとかなる人生などどれほどいるか、大人なら分かるはずです。
その第一歩が、親が子供を制御できない状態です。
我が子の学力を伸ばしたいなら、まず親が絶対的に子供の上に立つことです。
全て親の言いなりにせよという話ではありません。
絶対に譲れない場面では絶対に言うことを聞かせるのだ、ということです。