神奈川県立高校受験の仕組みとは 1.倍率編
神奈川県の県立高校受験について、色々調べている保護者さんも多いことでしょう。
そもそも県立高校入試ってどんなものなのか?というところからよく分からない、他の都道府県出身の方もいらっしゃいます。
あるいは神奈川県出身でも、時代が変わった結果制度が変わっている部分について、情報を更新できていない場合もあり得ます。
昨日は三兄弟で同じ高校へ進学した塾生ご家庭の長男坊が、就職後に初めて塾に顔を出してくれました。
そのようなご家庭でも、その長男と三男では制度が違いますからね。
まずはごく基本となる「倍率」からお伝えします。
何故ならこれが一番変わりにくいものだからです。
神奈川県立高校入試倍率の基本は1.2倍
一般に「受験者数÷募集人員」で出される受験倍率を、倍率と呼ぶことが多いです。
神奈川県立高校入試の場合には2020年に41280名の県立高校募集人員がありました。
これに対して卒業生が67012名ですが、私立高校に進学するなどの理由で県立高校を受験しない生徒もいます。
実際に受験をした中3は47891名です。
この場合受験倍率は47891÷41280=1.16となります。
これは近年では最も低かった数字で、現行の入試制度に変わった2013年以降では、1.16倍~1.20倍で推移しています。
「受験者数÷合格者数」で算出する実質倍率で見ても、1.18倍~1.21倍なので、おおむね1.2倍が標準だと考えてください。
12人受けて10人合格するのが平均というわけです。
二極化する現状
しかし、どの学校でもそうだというわけではないです。
実際には県相・県立相模原高校のように1.3倍を超える人気のある学校もあれば、定員割れしている人気のない学校もあります。
言うまでもなく人気がある学校は進学実績が良い学校が多く、人気がない学校はそうではないです。
学習に意欲的に取り組んでいる生徒とそうでない生徒の間で二極化が起きています。
準備を怠らず上位高校に挑むのか、油断した結果に甘んじるほかないのか。
ここで問われているのは親の意識と覚悟です。
人生経験に裏打ちされた知識のある大人が意識して覚悟を持たずして、人生経験も知識もない子供にゆだねる意味はありませんよね。
我が子を良い受験生とするためにはまず良い受験生の親であろうとしましょう。