共通点を探す生活
算数や数学が他の科目と少し違うのは、その抽象度の高さにあります。
リンゴ5個とリンゴ3個を合わせてリンゴ8個というのが具体だとします。
これを5+3=8という式で扱うのが算数です。
出来る人間からすれば、こんなのは当たり前で難しくもなんともないように思います。
しかし、この具体(リンゴ)と抽象(式や図)の関係が離れたり難しくなっていくと手と頭が止まります。
何をどう抽象化してとらえていけばいいのか。
ここの練習の差が、長期的に算数や数学の学力差になります。
こういうと、抽象化の練習をしたくなります。
しかし、その前に圧倒的に具体を増やしておくべきだというのがポイントです。
抽象化とは共通点の抽出です。
具体例や体験が少ないのに、共通点を上手に捉えられましょうか?
そんなわけがないですよね。
テキストだけではなく、日常生活からも具体例を得ていくべきです。
テキストや机の前だけで頭を働かせるのはぬるいです。
いつ何時でも、頭を働かせてしまう子供は生きているだけ、生活しているだけで賢くなります。
計算の工夫をしろと言われたときだけ工夫する子供を育ててはダメなのです。