数学ダムが決壊する前に動け
数学が苦手になる瞬間は、ダムの決壊のようなものです。
ダムに小さいヒビが入っても、そう大きく水は漏れません。
染み出している様子はよく見ないと見えません。
それでもある日各所に入った小さなヒビが一つになって、大きく決壊します。
いきなり壊れたように見えるわけです。
小学生の算数は得意だったのに、中学生の数学になるとそうでもなくなった。
中学生の数学は平均点より良かったのに、高校生の数学で挫折した。
そういう話は世に多くあります。
でもこれは、ある日いきなり全部が壊れたわけではありません。
生徒の答案を観察したり生徒と話していれば、兆候は必ずあります。
計算ミスの仕方だったり、途中式の書き方だったり、言語化だったり。
そういうところに見える雑さが結界の予兆です。
同じようなミスを何度もしているのが見えますからね。
もっと言えば、カラーテストで90点を何度も下回っていればアウトです。
その時点で基礎基本は大いに穴が空いて水が漏れています。
カラーテストを見れば、中学進学後の定期テストの点数が読めます。