数学が苦手なままの生徒は書かない生徒
数学が苦手なままの生徒は例外なく書かない生徒です。
例えば式を書かない生徒をイメージしてください。
答えだけささっと書いて終えようとします。
一見暗算で処理できてカッコよく見えます。
それが完璧であれば何の問題もないです。
しかし実際にはテストで思うような結果が出ていません。
この原因の一つが、式を書かないことです。
そもそもなぜ式を書かないのかと言えば、数学が苦手だからです。
苦手なものと関わる時間を減らそうとして式を書きません。
考える時間も減らして、試す時間も減らします。
答えだけをパッと出すことに執着します。
正解率を上げるための行動をとらないのです。
中学の数学でもそうですが、とりわけ高校の数学は文字式を扱う時間がほとんどになります。
数字の答えだけで話が済むことがありません。
正解に至るまでずっと式を操作し続けます。
そもそも立式するところから、式から離れられません。
でも、答えの数字のみに執着している生徒にはこれができません。
長方形の面積の数字がいくらか?
食塩水の濃度がいくらか?
そういう数字のみに囚われて、式から関係を読み取ったり、関係を式にする練習から逃げた結果です。
そうならないために、最初から丁寧に式で考える癖をつけていくべきです。
数学の最初からではなく、算数からです。
その式を考えるために、具体例をいっぱい書くところから始めるべきです。
詰まるところ、間違った怠け方をした結果として数学が苦手になるのです。