この冬に見るべき映画は『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』です
今を去ること13年前。
恐らく世界で最初に圧倒的なヒットを飛ばした3D映画である『アバター』が公開されました。
その圧倒的な映像美に衝撃を受けた僕は、当時の中3生を連れて劇場まで行きました。
これがここからの未来の映画のクオリティなのだということを見てもらうためです。
そしてその続編である『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』がこの冬に公開されました。
僕も最速上映を先日鑑賞してきました。
13年を経て、さらにその映像美は研ぎ澄まされていました。
間違いなくこの13年間で観た中で一番の美しさです。
森林を舞台にした前作から海原へと移って、反射や屈折、透過といった処理が技術の進化を示します。
3D映画はどうしても画面が暗くなってしまう欠点がありました。
3Dのための眼鏡をかけるからです。
しかし現代では「IMAXレーザー」などの明るい画面もあります。
これも圧倒的に美しい3D画面をより楽しめるようになった進化です。
すべての劇場にある設備ではありませんが、「IMAX」「DOLBY ATMOS」などのスクリーンがあれば是非そこで楽しんでもらいたいです。
そしてその魅力は物語にも溢れています。
前作では戦争によって両足の自由と人生を失った主人公が再生していく物語でした。
今作では埋め合わせのできない喪失を抱えた登場人物が、人生とどう向き合うかというテーマを含んでいます。
登場人物に純粋な善も悪もありません。
立場と価値観の相違、そして共通点がセリフではなく行動で表されます。
それぞれが抱える問題が絡み合ってどのように物語を動かしていくのかというダイナミズムに引き込まれます。
五部作として歩き始めた第二作らしく、次作へと話が広がり始める瞬間を劇場で体験する唯一無二の機会です。
映画は大きな画面で大きな音で楽しむように設計されています。
決して、あの壮大な惑星パンドラを小さな家庭のディスプレイに閉じ込めてはいけません。
ぜひ、劇場で観てください。