アルキメデスの大戦は面白かったです
相模原市中央区矢部で数学を得意になってもらうための塾・青木学院です。
夏期特訓明けということで、いくつか映画を観てきました。
生徒達向けにということで言えば、今回の収穫はやはり「アルキメデスの大戦」ですね。
「ドラゴン桜」で知られる三田紀房氏原作の漫画を、山崎貴監督が脚本を含めて3D映像を盛り込んで実写映画化したものです。
第二次世界大戦で太平洋に沈んだ戦艦大和を巡って、天才的数学力を持つ主人公が数字を武器に戦っていく物語です。
これまで山崎監督の作品は多くのヒットを飛ばしているものの、塾長とはどうにも相性が悪いことが多かったものです。
直近でいえば「ドラゴンクエスト ユア・ストーリー」もなかなかに厳しいところがありました。
じゃあ観に行かなければいいではないかという向きもありますし、その意見も分からなくはないです。
しかしそれでも、「次こそはいい作品かも分からないじゃないか。観るまで、結果が出るまでは断じない」というのが塾長の信条です。
この辺りは、生徒の結果が出るまでは粘るという普段の授業と同じスタンスのつもりです。
そして今回、ようやく巡り合えたと思いました。
冒頭の大和沈没シーンの映像のすばらしさもさることながら、その場面でセリフを使って説明することなく、日本とアメリカの戦争に対する考え方の差を示して見せる演出が良かったですね。
そのまま国語の読解問題にしてしまいたくなるぐらいです。
これまでは作品のテーマをむやみな説明台詞で示して興ざめとなることもありましたが、この作品ではそれがぐっと抑えられています。
主演の菅田将暉さん、部下の柄本佑さんの演技がそれを可能にしてくれているのでしょう。
今の日本映画を代表する若手俳優のお二人ですから、覚えておいてもらいたいですね。
絶望的に大きな相手との戦いであっても、小さい出来ることを一つずつ積み重ねていく主人公のありようと、エンディングにはグッとくるものがある良い作品でした。
戦艦の迫力は出来れば劇場でと思いますが、人間ドラマの側面が多いのでご家庭のテレビでも、ぜひどうぞ。