自分の至らなさを知るから伸びる
「古文の文法は仕上がりました」
「英文法は仕上がりました」
生徒が言います。
全く信用しません。
「家で頑張ります」
これと同じくらい、全く信用しません。
ですから、仕上がったという生徒に戦いを仕掛けます。
今日も戦いを仕掛けられた生徒が散っていきました。
それでいいんです。
自分の至らなさと向き合った数だけ、生徒の成長の機会があります。
自分の至らなさから逃げる人間には、救いはありません。
浸っていい快適と、浸っていけない快適の違いが分からないうちは伸びません。
むしろ、戦いに挑んで来るぐらいの気概が必要です。
「仕上がったと思うので、テストしてください」
こういうセリフの一つも吐けないで、大きく伸びる可能性があるわけがないです。
負ける可能性がある戦いだと分かった上で、致命傷にならないのなら何度でも挑む。
そういう勇気のある姿勢が、学力を伸ばす背骨となります。
テクニックだの知識だのはいくらでも示します。
それを受け止める背骨は、自前で用意してください。