人生で積み重ねたものが学力として見える
二次方程式が苦手だという人はそれなりにいるでしょう。
しかし、二次方程式という単元で新しく出てくる知識はそう多くありません。
それは教科書をめくってみれば分かります。
それなのに苦手だと思うのは、いくつかの理由があり得ます。
そのそう多くない知識を習得するのが下手だから。
あるいは、新しい知識ではなくこれまで習得しているはずの知識が未熟だから。
この辺りが有力な理由です。
知識習得の下手さは、これまで知識習得の練習を積まないでいたことが原因です。
丁寧に読み、丁寧に考え、丁寧に書く練習は一朝一夕になるものではないです。
人生トータルで雑に読み、雑に考え、雑に書いてきた結果なのです。
15年雑に生きている人間を1年で変えるのは至難の業です。
自分がピンチであるという自覚の薄い人間は想像以上に変わりません。
ただ、「大問を一つ解くごとに〇をつける」というレベルでさえ徹底できません。
15年雑に生きるというのはそういうことです。
我が子が雑に生きていると、何度も同じ注意をして治らない様があると、分かっていますよね?
それが学習だけ簡単に治るわけがないです。
ですから、学力向上のためには何度でも失敗して挫折して、そこから這い上がってもらう必要があります。
ダメなものはダメだと伝え続けて、変わるまで諦めないのが大人の役目です。