思いつくな 思い出せ
数学の指導をしていてたまに生徒に言われます。
「どうやったらその解き方を思いつくんですか?」
思いつく、あるいは閃くという表現で数学を見る人がいます。
高校受験、大学受験レベルの数学の話に限りますが、思いついたり閃いたりして正解することはいりません。
初見の問題であっても、必要なのは「思い出す」ことです。
与えられた条件から使える考え方を思い出して手を進めるのが基本です。
それで合格点が取れない入学試験はほぼありません。
ということは、まずは基礎の理解と定着です。
正方形が条件なら「四辺の長さが等しい」「内閣が全て90度」「対角線の長さが等しい」「対角線が中点で直交する」などということをすぐに言えるか。
平行線が条件なら、二次関数が条件なら、等比数列が条件なら、などなどをどれだけすぐに使えるかです。
教科書に書いてあるこれらのことがらをどれだけ「思い出す」練習をしたかです。
思い出すために何度も何度も考えたかです。
これは回数が絶対にものを言います。
演習量が効果を生む側面はこういうところにもあります。
即答できるまでは、同じことを何度でも丁寧にやりましょう。