学習法を探している限り学力は上がらない
具合が悪くなって病院に通う人がいます。
この患者さんたちが、医師から健康になるための生活指南を受けたとしましょう。
果たして彼ら・彼女らがその後にそれだけで健康になるでしょうか?
あるいは、その生活指南通りに生活するでしょうか。
ほとんどの場合にはどちらもそうはならないでしょう。
やり方を教わっただけでその後ずっとそれ通りになることはありません。
健康という命に関わることさえそうなのに、命に関わらないことなら尚更です。
正しい学習方法を教わること、知ることはそう難しいことではありません。
しかし、それを継続し続けること、その質を少しずつ上げていくことは至難の業です。
それなのにいつまでも、正しい学習法やおすすめの参考書探しにばかり意識がある人がいます。
残念ながら学習法や参考書は試験に出ません。
どのような問題にどのように対応する力があるのかが合否を決めます。
その力がどれほど自分にあるのかを知るためには、まず問題を解く必要があります。
解けたか、あるいはどのように解けたかから自分の学力を知ります。
そしてその不足分があれば、それを一つずつ丁寧に埋めていくことによってのみ学力が上がります。
つまり、ガンガン問題に・自分の不足に向き合う物量がどうしたって必要だということです。
その物量のための時間を、学習法探しや参考書探しに浪費してどうしましょうか。
ダイエット方法を検索しても痩せないのと同じことになっては面白くありませんよね。
さあ、この冬にどれだけの物量を持って学力をつけたいですか?