kick it, JAWS
小さな進歩
今日はいつも真面目ではあるが不器用な数学の答案を見せてくれる中1生とノートを見ながら話をしていました。
「真面目に解けていますね。その上で、もっと速く解くためにこの1行を省略することを目指してみてください」
そう伝えてしばし後。
次にノートチェックに持ってきてくれた時には、指示通りの省略にチャレンジした答案を見せてくれました。
良いですね。
こういう素直なところが、この生徒の最大の長所です。
どの正解答案を見せてくれた時よりも、きちんと行動を称賛しました。
小さな進歩ですが、これこそ学習で力を伸ばす行動のお手本です。
人と人との間をつなぐのが言葉です。
しかし言葉はきちんと受けとられねば、ただ発せられた結果のこだまのようなものです。
発する側の意識だけではメッセージは効果を発揮できません。
どんな塾で勉強しようが誰に教わろうが、受け取る側の意識/行動によって得られる成果は大きく違ってきます。
まずは指導者の言葉に「耳ヲ貸スベキ」です。
聞き上手にならねばなりません。
生徒諸君には、指導されている内容を理解しよう/受け入れよう/一つでも多く吸収しようという姿勢で臨んでもらいたいです。
そして受けた指導を一つずつ自分の行動に反映させる試行錯誤を繰り返してほしいです。
一度や二度チャレンジして失敗したら即投げてしまうようではいけません。
指導された内容に近づくにはどうやったらいいか、試し続けて欲しいです。
自分の意に沿うような助言ではないとしても、それが厳しい指導だったとしても、自分の成長を考えてのものだと信じて乗っかって欲しいです。
ちなみにここで「自分にとっての理想の指導をしてくれる塾」を求めて転塾を繰り返すと、ほぼ成績向上はないものだと思ってください。
少なくともプロとして実績を出している指導者の良し悪しを、学習発展途上者である生徒が細かく判別できない可能性はあると言えますからね。
その上で「自分は〇〇大学□□学部に合格するんだ」「自分は△△高校に進学するんだ」と強く思ってガンガン学習してください。
結局のところ相模原高校のような上位高校に進学する生徒かそうでないかの最大の違いは、自分の狭い価値観から脱却して成長するか否かなのです。
そのために考え続け/もがき続ける自分だけが、合格への道を手繰り寄せてくれるのです。