聞くことから始める
学力が発展途上の生徒は随所を矯正して学力が伸びやすくする必要があります。
畑に種を蒔く前に、草取り石取りをして土を耕していくようなものです。
その最たるものが「指示に従う」ということです。
聞かれたことに聞かれたとおりに答えれば正解率は上がります。
しかしまず、「聞く」ことが疎かである生徒は本当に多いです。
公立の中学校で偏差値60に届いていない生徒はほぼ例外なくそうです。
言われたことをオウム返しするレベルの正確な聞き取りを目指すことです。
これは一朝一夕に身につくものではありません。
人生において最重要技能の一つである「聞く」という行動は毎日の積み重ねで磨くものです。
いつ何時であっても、自分に向けられた言葉を正面から受け止めねばなりません。
それができていないから、「適切に正解する/間違う」ができません。
三択で聞かれたら三択で答える。
質問形式に沿った返答をして、思考を停止しない。
問題設定の中で扱われた表現を最優先して答える。
そこで失点しているから、偏差値60にも90点にも届きません。