いい大学に進学するということ
よりよい環境、適切に厳しい環境が子供の学力を伸ばします。
東京理科大学へ進学した大学生と少し話をして改めて感じました。
以前よりはマシになったとはいいますが、理科大は卒業するのが難しい大学の一つです。
理科大に合格する学生ですから、基本的には一定程度優秀です。
そんな生徒諸君でも、入学後に受ける授業で早速「本物」の洗礼を受けます。
手取り足取りやさしく指導されるのではなく、レベルの担保された大学の授業です。
授業をただ受けただけではついていけません。
大学生諸君は自分の力で学習を積んでいくことを求められます。
大学の授業には学習塾もありません。
これまで自分の力で学習を進める訓練をせず、生きてきた学生が、詰みます。
大人に引っ張られて背中を押されての合格はここでメッキが剥がれます。
上位大学であってもこの事態は起こり得ます。
長く僕の指導を受けて自学力を鍛えた学生であれば、この辺りは何も問題ありません。
件の学生も、自主ゼミを組んで大学の授業攻略に取り組んでいます。
同じように学習に向き合う仲間と出会えたことは、この学生にとっても幸福なことです。
そう、大学で学ぶとはそういうことです。
ただ就職のネームバリューで進学先を選ぶようなことをせず、学びたい分野を探して進学する。
誰かに言われたことをただ行うのではなく、自分の目的意識で動く。
読み・考え・問う。
これは残念ながら一朝一夕に身につく習慣ではありません。
大学でよりよい学習を行うためにも、長期的に自学ができる人間を目指していきましょう。