抽象化できるかどうかが分かれ目
算数・数学が得意になるかどうかにはいくつかの分かれ目があります。
その一つは抽象化できるかどうかです。
例えば二次式の展開と因数分解で、一般に公式とされるものを4つ学習します。
生徒の大半はそれが別のものだとして捉えて覚えて使います。
もちろんそれでも定期テストで点数は取れます。
しかし、偏差値70の領域に踏み込めるかと言えばそうはなりません。
偏差値70の領域に踏み込む生徒はこれは結局一つの考え方の現れ方の差に過ぎないと考えます。
共通点を考えて物事を扱うのが抽象化です。
4つの式を1つの式だと捉えてそれを高速で処理できるわけです。
もちろん別のものとして高速処理することもできた上で、です。
ただ抽象化の能力を高めておけば、覚えることを減らせます。
より汎用性の高い解法に重心を移して、学習の労力を減らせます。
難しい問題集で難しい公式をや解法を覚えることに腐心しすぎても、学力は伸びにくいです。
基本となる考え方をいかに自由自在に使いこなせるのかということが重要です。
難しい公式や概念はその先に味付けとして身につければいいようなものです。
まずは包丁をしっかりと握って、テンポ良く切ること。