計算ミスを防ぐための小さな改善
学力を上げるためには大きなことを変えなければいけないこともあります。
しかし、小さな改善で小さな学力向上を積み重ねていくことを軽視してはいけません。
例えば数学の計算問題です。
式を記述するときに、どこに=(等号)を書くかというお話があります。
(左辺)=(右辺)
という書き方もちろんあります。
(一辺)
=(一辺)
という書き方もあります。
極論を言えばどちらでも構わないです。
その上で、計算ミスを減らすためにどちらにするかというお話です。
大抵の人は前者を多用します。
これはこれで良いのですが、僕は後者を勧めることが多いです。
その理由は「視線の移動距離」です。
視線の移動距離が増えれば集中力は削られますし、移動距離が減れば集中力を保てます。
計算ミスは集中力の減退から起こることも多いので、なるべく集中力を保てる動きをするのがよいです。
前者は左右に視線が振られますので、後者に比べて視線の移動距離は伸びてしまいます。
1行フルに書き切ったものと、上下1段分との視線移動を見比べれば自明です。
もちろん大差であるとはいいません。
あくまで小さな違いを積み重ねて、少しずつミスを防ごうという観点からの提案です。
また、上下に式を並べて書く後者は必然見比べやすい表記になります。
上下の式を見比べることで、計算ミスを自分で発見できる可能性が増えます。
これも、結果的に計算ミスによる失点を防ぐことになります。
こういうことを変えてでも計算ミスを防ぎたいという執念こそ、大事とも言えますね。