因数分解の少し難しい問題のコツ
中3の数学の最初の山は二次方程式です。
しかし二次方程式が苦手な生徒は例外なく式の展開と因数分解が苦手です。
後々の山を乗り越えるために、4月の間にどれだけ展開と因数分解を訓練するかが重要になります。
いわゆる公式と呼ばれるもので対応しても構いません。
しかし所詮はただの「分配法則と式の整理」です。
素早く目と手と頭を動かし続けて速度を上げましょう。
問題を解いて時間を測っていくのがおすすめです。
キッチンタイマーなどで計測したものをメモしていきましょう。
展開の速度が上がらずに因数分解の速度が上がることはありません。
そして因数分解を解く際には必ず根拠を言えるようにします。
なぜその手順で正解に至るのかを説明できないのであれば、理解が不足しています。
簡単な問題ならいわゆる「公式」で解けます。
しかし複合して解く問題が定期テストでは出題されます。
複合問題の場合にどのように解くかが得点を分けるのですから、手順の言語化は重要です。
特に初心者の中3が手こずる問題は、複数の文字が使われる式の因数分解です。
作戦はいくつかありますが、優先して覚えて欲しいのは「一種類の文字のみに注目して解く」手順です。
複数の文字を一度に処理できない!と思うときには有効です。
一種類の文字について式を整理して、その文字が含まれない部分を先に因数分解してしまいましょう。
そのあとは通常の問題と同じように解けるはずです。
ただ、これも何度も練習して手と脳に馴染ませなくてはいけません。
目標はいかに考えないで解けるレベルになるか、です。
最初はきちんと観察して考えて、その速度を上げて、考えないでも解けるレベルに。
因数分解はそこまでやって初めて合格です。
解いている途中に手が止まる時点ではまだまだ90点には程遠いです。