我が子に学歴を得させることでわかること
平地に立って風景を見ると、目の前には近くの物体が見えます。
家やビルや小さい起伏などが目に入ります。
よほど恵まれた場所にいない限り、遠くは見えません。
どう進んだらどこに辿り着くかは分かりません。
近場で目についたものに近寄っていくことがせいぜいです。
運が良ければ、そこから良い場所まで辿り着けることもありますが運任せになります。
一方で、高いところに立って風景を見ると、色々なものが見えてきます。
高いところに登るのはちょっと面倒ですし、疲れることもあります。
しかし、高いところからは全体がどのような地形になっているかが分かります。
どこにいけば何があるかが分かります。
場合によっては危ないところや面倒なところを避ける道が見えます。
面白いところ、素晴らしいところに辿り着ける可能性はぐんと上がります。
その上で目指すところまで行く道行で、周りの景色を眺めることもできます。
これは物理的な移動だけについて言えることではないと思います。
学力がついたり賢くなったり、学力層の高い学校に進学して学ぶことも同じです。
高いところまで行くのは大変なことです。
しかし、高いところに立ったからこそ見える見通しの良さや美しい景色があります。
知識を持って世の中を観察したり、筋道立てて考えることで得られるものや失わずにすむものがあります。
子供に学力を持たせるというのは、そういうことなのです。
ただテストでいい点数を取ることが子どもの人生を豊かにするのではありません。
その過程で身につけた知識や理解力や判断力や精神が、子どもの人生を美しく拓くのです。