仕組みを理解していけば数学が得意になる
どの教科でも多かれ少なかれ言えることですが、とりわけ理数系の教科は仕組みの理解が大事です。
例えば、中学2年生の座標平面上の図形問題では中点がポイントになることがあります。
その中点の座標を求める手段はいくつかあります。
中点の座標の公式は〜と覚えてしまうのも一つの手ではあります。
しかし、出てくる物事を片っ端から公式だの解法だのと分類して覚えていくのは面倒です。
中点ということは、二つの点の真ん中にある点だということ。
真ん中が知りたければ、平均を取ればいいということ。
こう考えれば、2つの数値の平均を出すという小学生でもできる手順で問題に対応できます。
これができる生徒とできない生徒の違いはどこにあるのでしょうか。
もちろん、前提として平均の出し方を暗記できているかどうかはあります。
平均の出し方を覚えている生徒でも、平均とはどういうことなのか?=ただの真ん中であると理解しているかどうかが、差です。
学習したものをただの文字列ではなく、「つまりそれはどういうこと?」という抽象化できるかだとも言えます。
仕組みを理解せずして抽象化はできませんからね。
どちらにしても、どれだけ考えた時間があるのかという結果だと言えます。
上っ面の数字をなぞっただけで、出てきた数字を適当に加減乗除しただけで正解が出ると子供たちは思っています。
小学生など9割がたそうだと言っても過言ではありません。
という話を先日、小学生の生徒になぞなぞを出して戒めました。
中学生になってから数学で困らないように、小学生の算数から、なのです。