「楽をする人」と「何もしない人」
楽をするというのは実は難しいことです。
ほとんどの人は「楽をすること」を「何もしないこと」と取り違えています。
何もせずにただ安穏とした時間をすごすのみです。
しかしその結果として本人が望む楽をできているかといえば、そうではありません。
大体は面白いことも起きず、不満の実が残っているのが現実でしょう。
本当に楽をしようと思えば、やらなければいけないことはいくつもあります。
準備をして工夫をして、その後にようやく楽にできる場所や瞬間があるのです。
僕が生徒に答案を作って見せている最中に、生徒たちは楽に答案を作っていると考えているでしょう。
大して力も入れずにあっという間に正解に辿り着いているように見えるでしょう。
それは楽が出来るように学習した結果なのです。
今の楽は過去の学習の上に成り立っています。
子供に将来楽をして欲しいなら、その準備を今させるのが親でしょう。
今何もさせないのは楽をしているのではないです。
何もしないだけなのです。