空の色を尋ねる
ちゃんと見る、考える、覚えるということをほとんどの生徒は舐めています。
それは例えば「空は何色ですか?」と尋ねるだけで分かります。
「青色・水色・空色」と答えて終わる生徒がほとんどだからです。
空に雲があることを思い出せる生徒は「灰色」と答えることもできます。
そもそも一日の半分は夜であることを考える生徒は「黒色」と答えられます。
狭間の時間に心をはせることが出来る生徒は「赤色・橙色」と答えるでしょう。
物事を過度に単純化することなく、目に見えたもの全てから素直に学び取る生徒だとはこういうことです。
算数・数学で言えば、「問題文に出てきた数字を粗雑に加減乗除して答えを出そうとする」生徒はこれができません。
常に観察し、考え、心にとめ、思い出し続けることです。
そうやって脳を使い続ける日常が、私たちが机の前にテキストを広げいているとき以外に私たちを賢くします。
ただぼんやりとネットで短い動画を眺めている人間には一生到達できない世界です。