メリハリのお手本は大人から
伸びる子供に共通しているのは「メリハリ」です。
物事をダラダラ始めたり、ダラダラ終えたりしません。
定時になる前に教室に現れて、素早く鞄から学習用具を取り出します。
ギリギリに教室に来て、のそのそと鞄をまさぐる様子が見られません。
時間をきちんと意識して行動し、定時になったらきちんと学習も止めます。
定時より早すぎる時間に鞄に学習用具をしまうことなどありません。
そういう様子を塾で見られたら、他の場面の様子もあらかた想像がつくものです。
ダラダラやる状態を「性格だから仕方ない」とあきらめる人もいます。
それはそれで構いません。
ただ学力が伸びにくいだけで、そのことを納得して受け入れられるのであればいいのです。
しかし性格のうちのいくらかは、習慣で作るものです。
ダラダラする習慣を親が子供に見せていれば、子供がダラダラするのは当然です。
「我が家はそういうことが許される空気である」と子供が言外に察知するのです。
塾だって同じです。
本当かどうか知りませんが、他塾では授業中に生徒がしゃべっていてうるさいことがあるそうです。
先生に注意されても、5分もすればまたあちこちでコソコソヒソヒソとリスタートがあるそうです。
本当なんでしょうかね。
「そんな奴おれへんやろ~」と思います。
当然ですが青木学院では、塾長から「私語を慎め」という注意はしません。
そんなことをする空気ではないのを、子供たちが察知しているからです。
結果として、私語をしない習慣がついてきます。
それと同じように、ご家庭でも保護者がメリハリのある空気をきちんと示していけば、子供たちがそれを家風として受け継いでくれます。
子供はいつでも、私たち大人の鏡です。