写経禁止
生徒たちには、行動の内容が学力向上にどれだけつながりやすいかを考えてもらいます。
例えば丸付けのときに「模範解答を書き写す」偏差値50程度の生徒は世に多いです。
考えてみましょう。
1回書いただけで暗記できますか?
1回書いたものを読み返すことはありますか?
1回書いたときに考えながら書いていますか?
どう考えても、全部Noです。
つまり学力向上に貢献しない時間です。
であれば、模範解答の書き写しは即刻止めるのが当然です。
同様にグラフの書き写しも意味がありません。
粗雑に書き写したところで、内容を理解したり言語化したりしなければテストで役立ちません。
書き写すカロリーと時間を反復と理解と質問に使うほうがマシです。
反復すれば暗記につながります。
理解と質問は応用に繋がります。
書き写すのであればよほどその意味があるものを反復する以外に意味はありません。
御経を書き写す修行のようなものです。
写経については、印刷がない時代に経典を複写して教えを広める一助とするという意味もあります。
でも、ノートに1回書き写すものが誰かに広まることはありません。
ということで、学力を上げたければ模範解答の書き写しは今日を限りにおさらばです。