質問を正しい言葉でやるべき理由
今日も生徒のノートを見ながら丁寧さについて話をしています。
質問をするときであっても、丁寧な表現を目指してもらいます。
言葉遣いが敬語を含んでいるかどうかも大事といえば大事ですが、そこではありません。
例えば教科書で使われるレベルの精密さに近づけているかどうか、です。
教科書で使われている言葉を自分の質問に込められたら、教科書の知識が一つ身についています。
自分勝手な定義にに基づく言葉を使っては、記述問題の得点に繋がりません。
そもそも人と人とがコミュニケーションをとる場合には、共通言語が必要です。
どのような言葉で何を表しているのかを共有できるから、知が伝わります。
自分勝手な言葉を自分勝手に並べるのはコミュニケーションではありません。
そしてほとんどの人間は、コミュニケーション抜きにしては仕事をできません。
自分がどう考えているかを相手に伝えようとする。
相手がどう考えているかを少しでも読み取ろうとする。
そしてその相互作用が機能しているかを適切に確認する。
大人として信頼される仕事をするためには、どうしても必要な手順です。
それを数学を通じて学んでもらえれば、学力も仕事力も伸びます。
だから僕は質問に来た生徒と言葉を重ねています。