究極の暗記法
暗記が自由自在にできたらと考える若者は世に尽きません。
ドラえもんで言えば暗記パンのようなアイテムを欲しいと思う人だらけでしょう。
でもそれは現代に限ったことではなく、遙か昔からの悩みです。
平安時代、空海(弘法大師)も暗記を悩んでいました。
空海は学問に励んでいたある日、究極の暗記法を授かります。
その名も「虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)」と言います。
手順は以下の通りです。
明けの明星(金星)を見つめながら、虚空蔵菩薩の真言(呪文)を100日間で100万回唱える。
これで、全ての経文を暗記することができるのです。
1日1万回です。
1日は86400秒ですから、8秒に1回です。
こんなことを達成できるのは、密教史上に残る天才である空海だからでしょう。
この話を読んで、ガッカリした人もいるかもしれません。
ですが、まんざら実りのない話だとも思いません。
意志の強さは大事だということです。
100万回唱えてでも達成したいと思うくらいであれば、大概の難事は突破可能です。
ほとんどの人は、そこまで何かに打ち込みません。
その結果として、達成できません。
100万回とは言わずとも、100回教科書を音読してみてください。
絶対に点になります。
天才の1万分の1の執念を見せてください。
そう考えると、ちょっとやれそうでしょう?
僕も天才の5000分の1はやりましたから。