3年間子供を預ける高校を「行けるところで」で選んでいいのか?
同じ値段でより良いものを得ることを指して「コストパフォーマンスが良い」=「コスパが良い」などと言います。
例えば同じ1000円払って食べるランチを考えましょう。
50km離れたところに最高のランチを食べられる店があるとしても、なかなかそこにはいかないものです。
でも、相模原市内にとても美味しいランチのお店と、まぁまぁのランチのお店と、今一つなランチのお店があるとしたらどうしますか?
しかも、そこに3年間続けて通わねばならないとしたらどうしますか?
少々何かあったとしても、美味しいランチの店に通うはずです。
とは言っても人によっては、何より近さを重視する人もいるでしょうね。
店員さんの衣装で決める人もいるかもしれません。
本筋のランチではなく、行き帰りに立ち寄るデザートのお店の有無が決定打になってしまう人も想定できます。
では、これが我が子が通う県立高校選びならどうでしょうか。
ただ近いとか制服が良いとか近隣に商業施設があるとか、それで決めてしまっていいのでしょうか。
どこでもいいから入学できればいいのでしょうか。
塾長が常々生徒や保護者に訴えたいことの一つはこれです。
せっかくならば子供の人生のために良い環境で学んでもらいたいのです。
少なくとも、小学校や中学校でたまに感じられる「勉強のできる子・頑張る子を阻害する空気」が無い学校で学んでもらいたいのです。
受験勉強には相応の熱量が必要です。
その熱量をもって受験を終えた生徒は、他者の努力に敬意を払います。
良い学校には、勉強ができる人間を、勉強ができるようになる努力をしない人間が馬鹿にする空気はありません。
生徒達にはそういう環境で互いに敬意を払い、何かに対する努力をし続ける仲間を「お前凄いな」と認め合えるような人間になってもらいたいです。
それでもまだ、「行けるところで」という基準で高校を選びますか?