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神奈川県立高校受験の仕組みとは 4.第二次選考編

 
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昨日までの記事の続きです。

評定が1違えば、学力検査で何点必要なのか

昨日までの記事で説明したのは、神奈川県立高校入試の合否判定は「調査書」「学力検査」「面接」の合算で行われるものだということでした。

では、その評定がどのぐらいの重みをもっているのかを考えてみましょう。

相模原市近郊の学校でよく扱われる割合では、以下のようになります。

調査書学力検査面接評定1での学力検査点
3522.22点
4423.70点
5326.17点

調査書と学力検査の比によって、評定1の重要性が全く違います。

3:5:2の比である県立厚木高校・県立大和高校・県立海老名高校・県立座間高校などでは1問余分に正解すれば、評定の1差を埋められます。

4:4:2の比である県立相模原高校・県立相模原弥栄高校・県立麻溝台高校などでも、2問余分に正解すれば逆転です。

しかし学力的に厳しい学校が採用しがちな5:3:2の比では、それでは不足となってしまいます。

もちろん上位高校であっても、評定が下がれば下がるほど当日の学力検査で必要な正解数が上がります。

まして上位高校に相応しいライバルたちを上回らねばならないのですから、簡単にはいきません。

合格のために少しでも早くから評定を意識できるだけの学力が重要になるわけです。

評定を無視して合格できる第二次選考

しかし、これまでのお話は神奈川県立高校入試制度の中で「第一次選考」と呼ばれる選考の方式でのお話です。

第一次選考は、募集定員の90%の人数について利用されるものです。

定員300名の選抜であれば、まず270名がこれまで説明した計算で合否判定をされます。

残る10%は、第一次選考に漏れた受験生に対して適用される「第二次選考」と呼ばれる方式で先行されます。

第二次選考は、「学力検査:面接=8:2」という割合で1000点満点として生徒の得点を扱います。

つまり、調査書=評定を考慮せずに当日のテストと面接のみで合否を判定するわけです。

学校との折り合いが上手くいかずに評定を取れなかった生徒でも、志望校に相応しい学力があれば合格を諦めないでいいのです。

もちろん、当日のテストでなんとかできるだけの学力が無いがために評定が低いレベルでしたら、そうはいきませんね。

それでも、最後まで合格を諦めないでいいこの制度は神奈川県立高校入試の良いところだと思っています。

欲を言えば、もっとこの枠が大きければいいなぁと願ってもいます。

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