賢くなるために気づいてもらう
相模原市中央区矢部で数学を得意になってもらうための塾・青木学院です。
賢くなる瞬間というのはいくつかありますが、その一つは「気づく」ときです。
今日数学の質問を持ってきた生徒がいました。
中2の数学で、与えられた一次関数の式からグラフを描く問題です。
そのまま解説をする判断もありますが、あまりそのようなことはしません。
まずは直前の類似問題で生徒が解いて正解した痕跡(グラフ中のペン先の跡)を確認しました。
その上で類似問題についてどのように考えたか説明してもらいました。
もちろん正解した問題ですから、多少たどたどしくはあれどもきちんとした説明が生徒から返ってきます。
その後に質問に来た問題を指差して、「じゃあ、どうしたい?」と尋ねました。
数秒後、生徒は類似問題と同様にペン先を動かして正解の手順を見つけました。
その様子を見て「いけそう?」と尋ねると、「はい。」と生徒は頷いて席へ戻っていきました。
この間で、塾長はいわゆる解説と呼べる発言は何もしていません。
解説を聞いて受動的に脳を動かすよりもまず、能動的に考え直して気づいてもらうことが狙いだったからです。
後者のほうが汎用性の高い脳の使い方になりますし、第一自分で学習しているときにも活用できる手段ですからね。
目の前の一問が解けるようになることも大事です。
しかし、長期的に生徒たちの学力に資する指導はなお大事だと考えています。