野生か理性か
学力を伸ばすのは野性と理性の両面です。
初期衝動としての野性で学習し続けるタイプの人間は強いです。
自分が物事を知りたい、理解したい、という感情に突き動かされて行動します。
合格だの点数だのと考えないで、自分が納得するためにゴリゴリと学習します。
誰かに止められることも何かに左右されることもありません。
課題を自動的に見つけては各個撃破していきます。
でも、全ての生徒が全ての学習内容にしてこうなれるわけではありません。
そうなるべきだと言われてもほとんどの生徒には難しいでしょう。
とかく今の生徒たちを見ていると野性がないなぁと思わされることが多いです。
そうであっても学力が伸びないわけでもなければ、学力が伸ばす必要がないわけでもないです。
そこで役に立つのが理性です。
自分が大事にしたいこと/目標は何か。
そこにたどり着くために途中経過としてどういう道を通る必要があるのか。
そのために何を生活に組み込むのか。
そこは衝動や感情で進めるものでは不十分でしょう。
知識と理屈を組み立てて淡々と実行に移す必要があります。
毎日自分の目標に対して向かっていけているか、生活できているかを確認しつつ進みます。
毎日自分と向き合いつつ目標を考えるのは、時に苦しいことです。
でも野性が役に立たないなら理性が役に立つのは物の道理です。
自分がどうやって目標を達成できるのかだけをシンプルに考えていきましょう。
その純粋さを高めるのが理性です。
野性も理性なく生きていて何かを成し遂げることは、ありません。