県相生でも必要な計算の基本とは?
たとえ県相・県立相模原高校に合格できるレベルの生徒であっても全ての教科の基礎力が足りているとは限りません。
ここでいう基礎力とは、おそらく多くの人が想定しているような「重要事項を暗記している」などということではないです。
例えば今日の授業でのお話です。
県相生がこの式を展開する問題で行き詰まっていました。
$$(x+y+z)(x^2+y^2+z^2-xy-yz-zx)$$
曰く、「どんな公式や考え方で解けばいいのか分からない」ということでした。
気持ちがわからなくはなりませんが、これこそ基礎力の欠如です。
この問題で展開をしろというだけですから、普通に分配法則を使うだけで構わないのです。
$$(与式)=x^3+xy^2+z^2x-x^2y-xyz-z^2x\\
+y^3-xy^2 +x^2y-xyz +yz^2-y^2z\\
+z^3 -z^2x -xyz+z^2x-yz^2+y^2z\\
=x^3+y^3+z^3-3xyz$$
これで終了です。
公式的なものやカッコよろしい解法が分からなくとも、強引に解き切ればいいという勇気。
そしてその計算を素早く正確に行う筋力。
この二つがまずもって基礎力です。
もちろん、計算を楽に行うための手順はあります。
でもその前に、正しい計算を強引にやり切る勇気と筋力です。
何せここは本来自分一人で鍛えられるものですからね。
僕が手を出すべき小細工やKUFUはその次のお話なのです。