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中学受験を終えた/控えたご家庭に考えて欲しいこと

 
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時期的に一部の中学受験は結果が出て、またもう少しで本番を迎えるご家庭もある頃です。

小学受験はまだまだ多くないことを考えても、これが人生最初の山であることも多いでしょう。

合格していれば特段問題はないとも言えます。

しかし、受験の倍率を考えれば志望校とご縁がなかったということの方が多数派です。

しばらくはご家庭でも辛い空気が漂ってしまうことでしょう。

受験はどうしても、合格が「ハッピーエンド」で不合格が「アンハッピーエンド」だという面が強調されます。

受験に関わることを生業として人生の大半を過ごしているので、そこを無碍に否定はしません。

しかし、物事は常に幾つかの側面から見ていく方が人生を豊かにできるということを忘れてはいけません。

物語の終わりは「ハッピーエンド」と「アンハッピーエンド」だけではありません。

「グッドエンド」と「バッドエンド」という見方があります。

恋愛映画のクラシック「ローマの休日」をご覧になったことがある方も多いでしょう。

オードリー・ヘップバーンの代表作の一つです。

作中で新聞記者と王女は美しいローマの街で恋に落ちます。

しかし、二人はそれぞれお互いを思う気持ちを持ちつつも、その後の人生で交わることない道を選びます。

恋愛が成就しないという点だけを取れば、それは確実に「アンハッピーエンド」です。

二人がお互いを尊重し、自分が自分である道を大切にすることからみればとても美しい「グッドエンド」です。

個人的には繰り返し見たくなるのは、「グッドエンド」な作品です。

ひとときの何某かの成就そのものも、もちろん大事です。

その上で、何かが起きたときにその先の人生の美しさや豊かさを思わせるものであれば、それはとても良いものだと考えています。

受験でいえば、合格はもちろん生徒や親御さんにとって大事なことです。

僕もそこを目指して毎日指導をしています。

その上で、受験を終えた後の生徒諸君の人生がどうしたら良いものになるのかという点にも強い関心を持っています。

これは僕自身が中学受験で志望校には進まなかった上で、どう生きてきたかということを反映するものです。

そして、僕を指導してくれた個人塾の先生方の教えに基づくものです。

受験を終えた生徒/ご家庭の皆さん。

お疲れ様です。

思う道が開けた皆さん、その喜びをいっときのものとすることなく、より深い学びを目指しましょう。

別の道を歩む皆さん、その悔しさの先にしかない景色を見にいくために、より深い学びを目指しましょう。

受験はそもそも、人生のエンディングではないのですから。

積み重ねた学力はどこにも失われていません。

誰も奪うことのできない財産が学習によって脳に刻まれるものです。

その財産をより大きなものにするべく、また今日からゴツゴツ学習しましょう。

名門公立高校があなたを待っているんですから。

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