文章題や方程式が苦手になる理由とは
子供はお母さんが思っているよりさらに出来ないものだと考えてもらう方が実際の状況にあっています。
先日あるところで小学校中学年の書いた文章を読む機会がありました。
中学年であればそれなりに学校で読み書きをやっているはずですが、なかなかに危機的状況でした。
主語述語の対応が取れていないのは言うに及ばず、送りがなや助詞が頻繁に欠落していたり、そもそも句読点の無い文を書く癖がついていました。
これはまずいですね。
あのままでいくと学校の教科書に書いてある内容や、そもそも先生の発話内容を適切に捉えて理解していくことができなくなる未来しかありません。
こうなっている原因は、ほぼ間違いなく文章と接した分量が人生トータルで不足していることです。
結局私たちは、自分たちが摂取したものでできています。
それは体も脳も同じです。
私たちが出力できる文章は、自分の人生の中で見てきた文章の平均値に依存します。
きちんとした文章の入出力を繰り返すことでしか力は伸びません。
子供達が文章と過ごす時間を優先して作っていくのは、我が子の学力伸長を願う親の義務です。
子供がネットの動画をから得る情報量が一番多いような状況では、子供たちの文章を読み書きする力は伸びません。
きちんとした文章に多くふれ、ことあるごとに文を書いてもらいましょう。
読書の習慣をいかに早い時期から整えるかが、我が子の人生を大きく左右します。
短い文・簡単な文からで構わないので、回数勝負です。
徹底的に文章を書く練習をしておくことで、算数の力もきちんと伸びます。
言葉で文が書けないのに数学の式が書ける人はいません。
数学もある意味では同じです。
生活の中に少しでも多く数と量の思考を組み込んでおくかです。
個数・値段・回数・時間・速度・割合・温度・変化。
私たちの生活の周りには数と量があふれています。
それを毎日捉えることが普通になれば、子供たちの算数力はきちんと伸びていきます。