日常から教科書へ
理科のワークを解いた生徒がノートチェックにカウンターへやってきました。
物質の温度をゆっくりと均一に上昇させる実験の問題をミスしたと思しき答案が、ノートにはありました。
生徒に「チョコレートを溶かしたことはある?」と尋ねると、つい最近やったばかりだと答えてくれました。
そこで湯せんについて話をすると、すぐに問題と結び付けて考えてくれました。
こういう出来事は非常に嬉しく思うことの一つですね。
日常生活で色々なことに触れていれば、それが教科書内容の理解につながります。
世界ににあるものごとを分かりやすくまとめてくれたのが、教科書です。
日常と学習が分断されたものでないことを体験していくことは、特に学習の抽象度が上がりきる前の生徒にはとてもいい効果があります。
だからこそ、学習の追い込みをかけなくてはいけない時期より前に豊かな日常経験を得て欲しいと思っています。
ピンチの中2や中3には、そんなことを言っている暇はありませんからね。