計算がマスターできるための回数とは
昨日の記事で、1学期の学習の計算分野がその後の学習に対して大きな影響があると書きました。
では計算をマスターするためにはどのくらいの回数の練習を行えば良いでしょうか。
そのような質問を受けることがありますが実際には目安となる回数は存在しません。
なぜなら人によってそれまでの人生経験や生まれ持った素質などで必要な回数が違ってくるからです。そのようなものに対して一定の回数を提示することにはほぼ意味がありません。
あくまでも回数ではなく自分がどれだけスムーズにミスなく計算できるようになったかを目安にしてもらいたいです。
基本的に問題を見た場合に手が止まる時間が5秒あった時点でほぼアウトです。スムーズに最後の1行まで意識せずに解けるようになるレベルを目指してもらいたいです。またその計算の手順でどこを省略し何を考えたかなど、自分の行動の説明ができるようになっていることがベストです。
もちろん、英語の教科書の音読などで塾長が回数を目安として指導する事はあります。
例えば先日学校の教科書の音読を3回行ったと報告してくれた生徒がいました。塾長はその生徒に対して回数が全く足りていないと言うふうに伝えました。その上で塾長は音読の模範を示しこのレベルになるためにおおよそ何回位音読してほしいできればこのぐらいと言う目安もまた伝えました。
ただしこれも、生徒によって必要な回数が違うことを伝えてはあります。
塾長は極めて不器用な側の人間なので学校の英語の教科書の音読は1ページ最低50回、多いページでは200回音読した経験があります。
そのくらいの努力を積み重ねれば不器用な人間であっても、学校の教科書をほぼ頭の中にインプットしてしまうことが可能になり試験中等でのミスを1つ減らすことができるようになります。
数学の計算にせよ英語の教科書の音読にせよ、やや異常な位にこだわって突き抜けるほど学習すれば学力においても点数においても突き抜けることができるようになります。
自分の学習にとって必要な回数などを体得してもらう意味でも早いうちに徹底的に繰り返して身に付けると言う学習を体験してもらいたいと考えています。