失敗するコツ
失敗するコツというのは割に簡単です。
楽に成功しようと考えるだけでいいです。
成功しようとさえ考えなければ、まずもって挑戦もしません。
挑戦をしなければ失敗しないので、これは除外とします。
挑戦しないことがそもそも失敗というモノの見方もありますがね。
ともかく、楽をして成功しようとすればまず間違いなく失敗できます。
現状に不満や不安があれば、変えたい・変わりたいと思うのが人情です。
しかし、大抵の人はコツコツと行動を積み重ねることから逃げます。
やらなければいけないことなど、大抵の人は分かっているはずです。
うちの塾の生徒にも、学習のやり方の基本などは必ず伝えます。
指導通りにコツコツやってくれれば、高確率で結果が出るからです。
しかし、自分の価値観や都合や感情でその指導を歪めれば何が起きるでしょうか。
僕の想定した成長の軌跡とは違ったものが残ります。
想定という範囲ではなく、現実という範囲に残ります。
それが生徒の希望の進路に近づくことは基本的にほぼありません。
当然です。
生徒諸君が生まれる前からずっとこの仕事で生き残っている人間の判断ですから。
自分にとって物理的・精神的に楽な方向へ進むのが希望なら、相応の結果が出るだけです。
ただ、そこに善悪はないです。
僕は失敗そのものを悪だとは考えません。
たいがいの失敗は途中経過に過ぎません。
失敗の次にどう行動するかに興味があります。
失敗してなお自分が選んだ方向にこだわるなら、それはそれでそういう結果です。